どうも、季節の変わり目は毎度体調を崩してしまう「ふくろう🦉」です。
前回の記事で、私自身の2021年8月末時点のポートフォリオを以下の記事で公開しましたが、
現状、有価証券投資に関するポートフォリオの80%以上が米国高配当ETFに集中しています。
いわゆる世間で言う、高配当ETFで非常に人気のある①SPYD、②HDV、③VYMを保有している状況となりますが、正直Youtubeの先人たちの教えに沿って、上記3銘柄を買い増しているような状況でして
恥ずかしながらそれぞれのETFをしっかりと精査していなかったなと今更ながら気づきましたので、
遅ればせながらこのタイミングで自分なりの解釈として、整理してみたいと思います。
過去の仕事では、クライアントから嫌われる程、精査していたのに、プライベートになるとどうも詰めが甘いです。。。
ということで、本日は高配当ETFの中でも圧倒的に人気の高い、『SPYD』についてまとめていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
また、参考として高配当株投資を始めるきっかけとなった動画も参考として張っておきます▼
第51回 高配当株は「金のタマゴ」を産む”痩せない”ニワトリ【お金のなる木】【株式投資編】 – YouTube
・そもそもSPYDって何?といったことを知りたい方
・高配当株投資を実施するか否か迷っている方
【SPYD】概要
基礎情報
まずは、SPYDとはというところで、基礎情報を記載します。
※1 ステートストリート社HPの公表情報等を整理したものとなります。
※2 2021/9/12時点の情報に基づいております。
略称 | SPYD |
正式名称 | SPDR Portfolio S&P 500 High |
運用会社 | ステート・ストリート社 |
設定日 | 2015/10/22 |
ファンド概要 | S&P 500高配当インデックスの価格と利回りのパフォーマンスに対応する投資結果を提供することを目指す |
ベンチマーク | S&P 500高配当指数 |
ベンチマークの概要 | S&P 500高配当インデックスは、S&P500 インデックス内の高配当利回り上位80社のパフォーマンスを、配当利回りに基づいて測定するように設計。 配当利回りを決定するために (i) 直近に支払われた配当金(特別配当を除く)に年間の支払回数を乗じて表示配当を測定 (ii) 表示配当をリバランス日の会社の株価で割り返す |
資産総額 | 47.43億USD |
銘柄入替頻度 | 年2回:1月│7月 |
組入銘柄数 | 80銘柄 |
組入方法 | 均等加重平均 |
直近株価 | 39.5877USD |
経費率 | 0.07% |
配当 | 年4回:3月│6月│9月│12月 |
直近配当額 | 0.3989USD(2021年6月) |
直近配当利回り(税込) | 4.03% |
➡日本の投資信託を見ていると、資産規模の大きさや経費率の低さには圧倒されますね。
セクター構成
こちらで、2021/9/12時点のSPYDの時価総額に占めるセクター別の構成割合を整理しています。
No | セクター | 英語表記 | 構成割合 |
1 | 金融 | Financials | 18.05% |
2 | 公益事業 | Utilities | 17.82% |
3 | 不動産 | Real Estate | 16.12% |
4 | エネルギー | Energy | 11.06% |
5 | 生活必需品 | Consumer Staples | 8.80% |
6 | 素材 | Materials | 6.16% |
7 | 情報技術 | Information Technology | 6.15% |
8 | 通信サービス | Communication Services | 6.14% |
9 | ヘルスケア | Health Care | 6.04% |
10 | 一般消費財 | Consumer Discretionary | 3.65% |
11 | 資本財 | Industrials | 0.00% |
– | 現預金/デリバティブ | Cash and/or Derivatives | 0.00% |
– | 合計 | Total | 100.0% |
➡金融、不動産セクターへの比率が非常に高いのが、ポイントです。ざっくりとですが、景気動向の影響を敏感に受ける構成となっています。
構成銘柄(上位10銘柄)
上位のセクター比率と合わせて、2021/9/12時点のSPYDの構成銘柄(上位10銘柄)を整理しています。
No | 銘柄名称 | 英語表記 | 構成割合 |
1 | ベーカー・ヒューズ | Baker Hughes Company Class A | 1.44% |
2 | ハンチントン・バンクシェアーズ | Huntington Bancshares Incorporated | 1.37% |
3 | ファイザー | Pfizer Inc. | 1.37% |
4 | アイアン・マウンテン | Iron Mountain Inc. | 1.36% |
5 | エンタジー | Entergy Corporation | 1.36% |
6 | コメリカ | Comerica Incorporated | 1.35% |
7 | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス | Walgreens Boots Alliance Inc | 1.34% |
8 | エクセロン | Exelon Corporation | 1.33% |
9 | Amcor PLC | Amcor PLC | 1.33% |
10 | マラソン・ペトロリアム | Marathon Petroleum Corporation | 1.32% |
– | 合計 | Total | 13.6% |
➡日本で生活している私たちからすると多少、馴染みの薄い銘柄が多いのが正直なところですね。
また、均等加重平均を採用しているため、上位10銘柄であっても、SPYD全体に占める割合はそれほど多いものではないと思います。
【SPYD】配当情報まとめ
2021年配当情報
こちらは、2021年のSPYDの年4回の配当関係スケジュールです。
権利落ち日 | 権利確定日 | 支払開始日 | |
3月 | 2021/3/19 | 2021/3/22 | 2021/3/24 |
6月 | 2021/6/18 | 2021/6/21 | 2021/6/23 |
9月 | 2021/9/17 | 2021/9/20 | 2021/9/22 |
12月 | 2021/12/30 | 2021/12/31 | 2022/1/4 |
➡権利落ち日までに、約定する必要がありますので、今回9月は17日を意識する必要があります。
また、支払開始日は証券会社によって多少ずれる可能性がある点、ご留意ください。
設定時からの配当実績
高配当株投資で一番メインとなる、配当の推移を以下に表示します。
昨年は、コロナの発生等々で2019年対比で減配していますが、2021年はこの1Q、2Qともに堅調に伸びています。今月の配当情報も期待が持てるのではないかと思います。
【SPYD】投資リターンまとめ
NAV推移(設定日との比較)
まずは、SPYDのNAVの推移(設定日との比較)は以下となります。
➡高配当銘柄の宿命ですが、配当を重視しているため、なかなか順調に基準価格が上がっていないような気もしますね。
S&P500指数との比較
結局、高配当株投資なのかインデックス投資なのかとの問いに対して、S&P500指数と比較して、SPYDはどうだったの?ということを確認する必要と思い、私なりのリターンを計算してみました。
〈使用データ│計算式〉
・S&P500:各四半期末の終値を使用
・SPYD:各四半期末の基準価格(以下、NAV)を使用し、過去の配当実績は20%の税金が控除されると仮定して、四半期末の基準価格+累積配当(税引後)の計算結果を使用
※税引後、配当額を全額再投資する前提であるが、配当再投資に関する複利計算は行っていない。
・共通:設定日の終値/基準価格を「1」として、四半期末毎の騰落率を計算
仮に設定時点で、全額投資+税引後配当を単利運用するとこんな感じになるのかと思います▼
これを見ると、基準を超えているため『SPYD』へ投資を行っていればしっかりと資産を積み増すことができるとわかりました。
一方で、ピュアに資産規模を増やしたいのであれば、おそらく『S&P500』連動のインデックスファンドに投資した方が、スムーズに資産形成されるのではないでしょうか?
配当額が大きいということは、裏を返せば事業投資に回すお金が少なくなるため、一定の利回りが見込まれる案件があるのであれば、配当に回さず内部留保した上で、事業の成長に投資→株価の大幅上昇が一般的な流れになるかと思います。
また、配当金受領のたびに税金が発生することもなかなか投資効率が悪いですよね。。。
基礎情報を踏まえた今後の方針は?
ふくろう🦉の考え方
結局、簡易な分析であったものの世間一般の意見の通り、高配当株投資よりもインデックス投資の方が資産形成の効率がよさそうです。
が、私自身は引き続き高配当株投資銘柄の資産残高は継続して増やしていこうと思います。
理由は以下3点です。
- 両学長の動画でもありましたが、売却しない前提を貫き通すのであれば、資産価値よりも配当をしっかり生み出せているかが重要で、特に売却しない前提である点についてその覚悟があること➡多少、相続税がかかってでも子の代、孫の代まで保有し続ければ、いつか子供たちの時代により良い資産に成長していることを夢見ています←年間400万円の配当が生まれる、高配当株を1億円あげるよ!って言えたら、素敵じゃないですか!
- 2021年3月に初めて配当金をもらい今月で配当受領が3回目となりますが、投資効率関係なく普通に楽しい➡正直これなんです。現状8割を高配当株投資、2割をインデックス投資としていますが、インデックス投資がほったらかしすぎて面白くなくて。。。
ほったらかすことがFIREの最短距離とは重々わかっているものの、20年後、30年後よりも目先のお金にとびつきたくなります(笑 - 私自身は完全にFIREを目指すわけでなく、サイドFIREにて好きな仕事を続けて給与収入も得ながら、一部を不労所得で賄おうと考えていますので、高配当株投資で目先のお金が入ってくる投資方法が相性が良いのではと考えています。
今回の検証や今まで投資していた結果、気づいたこと・改善点
上記の通り、高配当株投資は私のポートフォリオのメインとして続けていくことを考えていますが、以下の点は気を付けていきたいなと感じましたので、記載しておきます。
- 2021年初から高配当株投資をドルコスト平均法みたいな考え方で淡々と投資していましたが、キャピタルゲインはそこまで狙えないことを考えると、薄く積立投資にて残高は増やしつつも、暴落時に一括投資する方針に切り替え、現預金から高配当株に回すペースを少し減らしていこうと思います。
- リバランスされた都度、構成銘柄やセクターのチェック、また配当+株価の推移で投資リターンは随時モニタリングは継続的に実施していこうと思います。
※売るつもりはないのですが、やっぱり人から聞いたことを鵜呑みにするのではなく、自分で調べて理解することが重要だと気づかされました!
最後に
世間的には、高配当株投資の是非は常日頃議論されているかと思いますが、私個人としては純粋に配当の入金額を見るのが楽しいですし、投資を続けるモチベーションにつながっているので選択肢としては全然アリかと思っています。
楽しく投資続けたいですからね~。1回限りの人生ですので多少の遠回りはしてもよいのでないかと思います!
といいつつも投資は自己判断なので、ご自身に合った最良の選択をしてくださいね
それでは、より良い人生を目指して、頑張ってFIREを目指していきましょう!
ふくろう🦉