どうも、喉の調子が今一つな「ふくろう🦉」です。
以前の記事で、私自身の2021年8月末時点のポートフォリオを以下の記事で公開しましたが、
現状、有価証券投資に関するポートフォリオの80%以上が米国高配当ETF(①SPYD、②HDV、③VYM)に集中しています。
前回・前々回は、『SPYD』、『HDV』について解説しましたが、今回は『VYM』に関して確認していきたいと思います。
参考として、以下2つの記事もよろしければご覧ください
『SPYD』のまとめ▼
『HDV』のまとめ▼
また、こちらも参考として高配当株投資を始めるきっかけとなった動画も参考として張っておきます▼
第51回 高配当株は「金のタマゴ」を産む”痩せない”ニワトリ【お金のなる木】【株式投資編】 – YouTube
・そもそもVYMって何?といったことを知りたい方
・高配当株投資を実施するか否か迷っている方
【VYM】概要
基礎情報
まずは、VYMとはというところで、基礎情報を記載します。
※1 バンガード社HPの公表情報等を整理したものとなります。
※2 2021/9/12時点の情報に基づいております。
略称 | VYM |
正式名称 | Vanguard High Dividend Yield ETF |
運用会社 | バンガード社 |
設定日 | 2006/11/10 |
ファンド概要 | バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とする。 |
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス |
資産総額 | 382.55億USD |
組入銘柄抽出方法 | 時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。 |
銘柄入替頻度 | 年1回 |
組入銘柄数 | 351銘柄 |
組入方法 | 時価総額加重平均 |
直近株価 | 105.42USD |
経費率 | 0.06% |
配当 | 年4回:3,6,9,12月 |
直近配当額 | 0.7523USD(2021年6月) |
直近配当利回り(税込) | 2.85% |
➡経費率はSPYD、HDVと同様のかなり低い水準となっています。
SPYD、HDVと比較をすると、配当利回りは一番低い状況にありますが、組み入れ銘柄数は圧倒的にVYMが多いですね。銘柄入替頻度は、年1回のようです。
また、資産規模はSPYD、HDVと比較して桁2つ違う大人気銘柄となります。
セクター構成
こちらで、2021/7月末時点のVYMの時価総額に占めるセクター別の構成割合を整理しています。
No | セクター | 英語表記 | 構成割合 |
1 | 金融 | Financials | 21.30% |
2 | 生活必需品 | Consumer Staples | 13.00% |
3 | ヘルスケア | Health Care | 12.90% |
4 | 資本財 | Industrials | 10.20% |
5 | 一般消費財 | Consumer Discretionary | 8.60% |
6 | 公益事業 | Utilities | 8.00% |
7 | 情報技術 | Information Technology | 7.80% |
8 | 通信サービス | Communication Services | 7.20% |
9 | エネルギー | Energy | 6.50% |
10 | 素材 | Materials | 4.50% |
11 | 不動産 | Real Estate | 0.00% |
– | 現預金/デリバティブ | Cash and/or Derivatives | 0.00% |
– | 合計 | Total | 100.0% |
➡VYMは、HDV同様に不動産セクターへの投資比率が0%ですね。
また、別記事でSPYD、HDV、VYMのセクター別の構成割合比較は分析してみたいと思います。
組み合わせで保有した際に、重複の有無は気になりますよね。
構成銘柄(上位10銘柄)
上位のセクター比率と合わせて、2021/7月末時点のVYMの構成銘柄(上位10銘柄)を整理しています。
No | 銘柄名称 | 英語表記 | 構成割合 |
1 | JPモルガン・アンド・チェース・カンパニー | JPMorgan Chase & Co. | 3.44% |
2 | ジョンソン&ジョンソン(J&J) | Johnson & Johnson | 3.42% |
3 | ホーム・デポ | Home Depot Inc. | 2.66% |
4 | プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | Procter & Gamble Co. | 2.61% |
5 | バンク・オブ・アメリカ | Bank of America Corp. | 2.18% |
6 | コムキャスト | Comcast Corp. | 2.02% |
7 | エクソンモービル | Exxon Mobil Corp. | 1.84% |
8 | ファイザー | Pfizer Inc. | 1.80% |
9 | シスコシステムズ | Cisco Systems Inc. | 1.76% |
10 | ベライゾン・コミュニケ―ションズ | Verizon Communications Inc. | 1.74% |
– | 合計 | Total | 23.5% |
➡こちらはHDV同様、馴染みのある銘柄が多いと思います。
一方で、上位10銘柄の構成比率が23.5%となっていますが、基礎情報の組入銘柄数でもふれたとおり、
銘柄数は多いのでしっかりと分散投資ができているのではないかと思います。
【VYM】配当情報まとめ
2021年配当情報
こちらは、2021年のVYMの年4回の配当関係スケジュールです。
権利落ち日 | 権利確定日 | 支払開始日 | |
3月 | 2021/3/22 | 2021/3/23 | 2021/3/25 |
6月 | 2021/6/21 | 2021/6/22 | 2021/6/24 |
9月 | 2021/9/20 | 2021/9/21 | 2021/9/23 |
12月 | 2021/12/20 | 2021/12/21 | 2021/12/23 |
➡今回9月は20日を意識する必要があります。
また、支払開始日は証券会社によって多少ずれる可能性がある点、ご留意ください。
設定時からの配当実績
高配当株投資で一番メインとなる、配当の推移を以下に表示します。
2009年~2011年に若干停滞したものの、以降は綺麗に配当金推移が右肩上がりに上がっています。
また、2021年上半期は前年対比で増配しているため、9月、12月もしっかりと期待したいところですね。
【VYM】投資リターンまとめ
NAV推移(設定日との比較)
まずは、VYMのNAVの推移(設定日との比較)は以下となります。
➡高配当3兄弟の中で、唯一リーマンショック以前に作られたETFですが、リーマンショック時の落ち込みを最安値として、順調に上昇していることがわかりますね。
これを見ると、いかに早い時期に情報をキャッチして行動に移すかが大事ですよね(やや後悔
ただ悔やんでもしょうがないので、2021年は安く買えてよい時代だったと、30年後に気持ちよく振り返りできることを期待しましょう(笑
S&P500指数との比較
VYMについてもSPYD、HDV同様、設定日から四半期ごとにどのような推移をたどってきたか、S&P500と比較するとどのような結果になるかを示していきます。
〈使用データ│計算式〉
・S&P500:各四半期末の終値を使用
・VYM:各四半期末の基準価格(以下、NAV)を使用し、過去の配当実績は20%の税金が控除されると仮定して、四半期末の基準価格+累積配当(税引後)の計算結果を使用
※税引後、配当額を全額再投資する前提であるが、配当再投資に関する複利計算は行っていない。
・共通:設定日の終値/基準価格を「1」として、四半期末毎の騰落率を計算
仮に設定時点で、全額投資+税引後配当を単利運用するとこんな感じになるのかと思います▼
2020年前半のコロナショックまでは、VYMの方が上回っていることに驚きました!
最近はハイテク銘柄の伸びが著しくS&P500が上回っていますが、高配当ETFとしてだけでなくしっかり積立投資を行っていけば、キャピタルゲインも狙える本当に良い商品ですね
基礎情報を踏まえた今後の方針は?
ふくろう🦉の考え方
前回記事でも記載しましたが、現状は①SPYD、②HDV、③VYMの内、②HDVが最も保有割合が多い状況となりますが
VYMはバランスがトータルリターンという意味では非常にバランスが良さそうなので、
HDVの2021年下半期の配当水準も踏まえつつ、HDVもしくはVYMをインデックス投資的な形で積立を行い、
全体的に市況が落ち込んだ際に、SPYD、HDVを中心に集中投資する形が高配当ETF投資家としては良いのかなと考えております。
今回の検証や今まで投資していた結果、気づいたこと・改善点
高配当3兄弟(①SPYD、②HDV、③VYM)全てを振り返ってみて思いましたが、多分SPYDをドルコスト平均法的な感じで積み立てていくのが違っていたのかなと思いました。
あとは、債券系ETFやREIT型、優先株等の高配当銘柄について、現状は保有していないのですが
ちらほら他のブロガーさんの記事で話題に出ているので、今後分析を実施して、投資すべきか否かを考えたいと思います。
最後に
SPYD、HDVに続き、VYMまとめてみましたが、配当利回りが相対的には低いもののVYMの攻守?のバランスは非常に優れていることがわかりました。
2021年初から米国ETF投資をスタートして、もうすぐ1年が過ぎようとしていますが、今回の分析を踏まえ10月以降の積み増しは、もう少し投資方針や投資銘柄を整理して臨みたいと思います。
もし、この銘柄も分析してほしい等々ありましたら是非コメントくださいませ!
それでは、より良い人生を目指して、頑張ってFIREを目指していきましょう!
ふくろう🦉